夏休みになった 
俺の最後の大会(団体)は県でベスト8、正直納得いかなかった 


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97:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:09:53.82 ID:a/SrL6Rt0
まあ先輩に頼りきったチームだったから、仕方ないけど 
その時もさとみとの交流は続いてて 
夏休みの始めに二人で遊びに行こうって話もあったけど、結局行かずに夏休みは終盤に差し掛かる 

俺が図書館に行くと、いつものようにさとみが居た 

俺「よう、また勉強か」 

さとみ「うん、進学校は大変なんよー…」 

俺「マジで大変そうやな、こんなん全然解らんわ」 

さとみ「なー……あ!」 

俺「?」

98:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:11:39.80 ID:a/SrL6Rt0
さとみ「そういえばな、気分転換にどっか行こうって話しがあるんやけど、行く?」 

俺「え、行かんけど」 

さとみ「えー何でよ、いこーだ」 

俺「だって何所行くかも解らんしどうせお前の学校の奴ばっかだろ」 

さとみ「場所はまだ決まってないけど、メンバーは………」 


さとみが挙げたメンバーは、どれも中学時代の同級生だった 

99:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:12:27.04 ID:a/SrL6Rt0
さとみ「な?いけるよな!」 

俺「いやー…皆と会ってないし、何か俺一人浮きそうやけんなー」 

さとみ「あ、そういえば従姉妹ちゃんも来るよ!」 

俺「!」 


これは俺の心を動かした 
さっきのメンバーとは別段会いたいとは感じなかったのに、従姉妹だけは強く会いたいと思ってしまった 

100:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:13:09.71 ID:a/SrL6Rt0
俺「んー………まあそこまで言うなら」 

さとみ「ほんま!?やった!皆に言っとくな!」 


俺はさとみにばれない様に、しょうがないから行ってやってもいいか、っていう雰囲気を出しながら答えた 

そして家に帰って即カッコいい服を探したり髪型研究したりした 

それから何回かさとみと会って、集合場所や何所へ行くか、皆の反応なども聞いた 

101:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:14:00.34 ID:a/SrL6Rt0
当日、何故か図書館集合、俺は超早起きして何度も鏡で自分の姿を確認した 
自転車で出発、ちゃんと10分前行動を心がけた 

俺一人だったら暇かなー、でもどうせ10分くらいで皆来るだろ 
何て考えてるうちに図書館へ着いた 

さとみは、既に来ていた 

俺が、「うーす、早いなー」って話しかけると 
「まあ今日は私がリーダーやけんな!言う事聞かないかんよ?」って笑ってた 

そんなくだらない話をしてる内にぞくぞくと皆が集まってきた 
皆中学時代のノリとあんま変わってなくて、俺の不安は直に無くなった 

102:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:14:37.40 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹は最後に来た 

その時に交わした会話は 


「…おう、久しぶり」 

「…うん」 


だけだった 
もっと話したいと思ったけど、気まずくて、照れくさくて、何も言えなかった 

103:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:16:05.51 ID:a/SrL6Rt0
あ、上で皆って書いたけど、詳しくは8人、上手く男:女=4:4になってた 
車は、さとみともう一人野球部だった奴が出してくれた 

向かった先は水族館 
インドアな俺には嬉しい行き先だった 

水族館では8人で行動するのは流石に、という理由で4人ずつに分かれることになり 
8人の内の4人は驚く事にカップル同士だという事で、 

俺、さとみ、友達、従姉妹 

他4人 

の組み合わせになった 
正直イチャイチャするのを見てると腹立つので、良い組み合わせだと思った 

106:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:21:35.71 ID:a/SrL6Rt0
俺のグループは順路に沿って進んだ 
他4人は、適当にぶらぶらしてくるって言ってどっか行った 

魚の種類とかどの魚が凄かったとかは憶えてない 

そんな事より、友達が従姉妹と仲良くしてて気が気じゃなかった 
4人で回るはずがさとみ俺・友達従姉妹って感じで別れてた 

さとみがつまらなそうにしてたから、申し訳ないな、と思って極力気にしないようにした 

107:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:28:03.92 ID:a/SrL6Rt0
俺の予定では、 
「うわーこれ綺麗やなー」 
「ほんまやなー」 
みたいに喋れるはずだったのに、何て言えばいいか解らないけどモヤモヤした物が俺の頭の中にあった 

水族館では結局喋れなかった 

昼食は女子陣が弁当を作ってきてくれてて、皆で食べる事にした 
けど、女子二人が彼氏にばっかり食べさせるせいで、ここでもグループが別れた 
俺は主にさとみのを、友達は従姉妹のを食ってた 

正直「友達ウザイ」って思った、ゴメン 

108:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:33:56.11 ID:a/SrL6Rt0
午後からは近くの海に行った 
しかし海でも友達と従姉妹が楽しそうに泳いでた 
泳ぎが苦手な俺はさとみとバレーしてた 

夕方になって、流石に疲れた、もう帰ろうかってなった時に 
さとみが「サプラーイズ!」って言って、車から花火を持ってきた 
テンションだだ上がりの皆、さとみも鼻高々だった 

109:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:43:08.18 ID:a/SrL6Rt0
皆まちまちに好きな花火を取り出して楽しんだ 
手筒花火なんかは滅茶苦茶盛り上がった 
この日初めて全員で遊んだ 

夜が更けて花火も残り少なくなってきて、またグループに別れ始めた 
やっぱり俺はさとみと居て、楽しそうにはしゃぐ従姉妹を見つめる事しかできなかった 

俺が、ふとさとみに「喉渇いたな」って言うと気を利かせたのかジュースを買いに行ってくれた 

一人になって、もう一度従姉妹を見てみるとなんと従姉妹も一人だった 

110:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:46:50.60 ID:a/SrL6Rt0
俺が人生で一番勇気を出した瞬間かもしれない 
線香花火を二本と、ライターを一個持って従姉妹に近づいた 

俺「あれ、友達は?」 

従姉妹「ん、ああ……何かジュース買いに行った」 

俺「ホレ、勝負しようぜ」 

従姉妹「…ええよ、望むところ」 


さり気なく会話をする事に成功 
話したい事は色々あったけど、踏み込んだ話はできず内容の無い会話ばかりしていた 

111:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:53:05.28 ID:vvJNGWyM0
四国民と見た 

112:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:53:54.02 ID:a/SrL6Rt0
けど、それだけで嬉しかった 
少し話せただけで、しかも内容はさとみと話した事と変わらないのに 
明らかに何かが違ったんだ 

海をぼーっと見つめる従姉妹に、俺は見とれてて 
その時「ああ、好きだなぁ」って思った 
恥かしいんだけど、上手く言葉では言い表せない気持ちになった 


従姉妹「なあ、何でずっとこっち見てるん?」 

俺「!」 


ここで俺が従姉妹を見つめているのがばれた 

113:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 00:54:26.99 ID:a/SrL6Rt0
>>111 
やるな、正解 

116:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:01:07.98 ID:a/SrL6Rt0
言い訳を考えようとしたけど、パニックになって何も考えられなくなって 
出た言葉が「い、いや、綺麗だなーと思って」だった 
もちろん頭の中では滅茶苦茶自分に馬鹿!落ち着け!と言い聞かせてた 

従姉妹は、最初驚いたような顔をして、また海を見つめて 
「…ああ、たしかに海キレーやもんなぁ」と言った 

俺はここで合わせておけば良いものを、何を思ったか 
「いや、お前が」と言ってしまった 
ここまできたらいっそ言ってしまえ!という思いがあったのかもしれない 

118:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:08:12.15 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹は何故か、三角座りの膝の間に頭を入れてそのまま動かなくなった 

俺はああ、終わった…と思った 
そしてしばらくして、やっぱり誤魔化そう、と考えた 

俺「…なんてな、冗談な、冗談www」 

従姉妹はそれを聴いた瞬間顔を少し上げて目を出して、無言で睨んできた 

それにビビッて 

俺「いや、ゴメン…綺麗なのはお前、恥かしかったけん誤魔化した」 

と暴露した 
我ながらとてつもなくカッコ悪いと思う 

119:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:13:39.62 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「…どっち?」 

俺「…お前が綺麗………でした」 

従姉妹「………」 


また無言になる従姉妹、気まずくなって余所見をするとさとみと友達が俺たちをを覗いていた 
余計恥かしくなった 

ふいに、従姉妹が喋りだす 

従姉妹「…本気?」 

俺「ん、さっきの綺麗っての?なら本気」 

従姉妹「………うん、ありがと」 


俺はここで「うわああああ可愛いいいいいいいいい」と叫びたかった 

120:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:20:05.90 ID:a/SrL6Rt0
綺麗、と言った事で今ならなんでもできる気になってる俺 
調子に乗って、色々言い出した 

俺「今日な、なんでずっと友達とおったん?」 

従姉妹「………」 

俺「お前友達の事好きなん?」 

従姉妹「……違う」 

俺「お前一日中一緒におったくせに」 

従姉妹「だってアンタとさとみがイチャイチャするけんだろ!」 

従姉妹「そんなん話したくても話せるわけないし!」 

俺「あ………ゴメン」 


一応謝りはしたけど、この時俺は従姉妹が友達を好きじゃないと解って有頂天だった 

121:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:22:53.95 ID:FV7pUgJD0
パ*ツ吹っ飛んだ 

122:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:26:47.26 ID:a/SrL6Rt0
浮かれていると、今度は従姉妹が俺を責めだした 

従姉妹「アンタずっと前からさとみとだけ連絡とってたんやろ?それも腹立つし」 

従姉妹「それ以前に何で*高行ったんやし、普通こっち来るだろ!」 

従姉妹「あの時も何も言わんとうやむやにするし!」 

従姉妹「ってか今日やってさとみとばっかり楽しそうに話して、意味解らん!」 


早口でダーッと言われたから、聞き取れたのはこれくらい 
俺は従姉妹がこんな事考えてるなんて思いもしなかったから、ただ呆然として 

俺「…ゴメン」 

としかいえなかった 

123:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:27:28.37 ID:a/SrL6Rt0
>>121 
アマゾンで頼んどいてやったから履いとけ 

124:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:28:23.86 ID:P43Csjlu0
両想いやんけ 

125:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:32:14.06 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「…まあ、それはもう許す、今更言ったってしょうがないし」 

俺はここで滅茶苦茶安心した、しかしそれも束の間 

従姉妹「で?あの時何言おうとしとったん?」 

俺「………あの時?」 

従姉妹「は?何とぼけとん?中三の時の夏休み!うちで花火した時!」 

俺「…あー、オッケーオッケー、解った」 

従姉妹「で?何なん?」 

俺「………」 


緊張した、けど、ここしかないって思った 

127:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:36:40.59 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「………はよ」 

俺「………好き、多分」 

従姉妹「え?誰が?誰を?」 

俺「俺が、お前を」 

従姉妹「多分って何?」 

俺「…多分じゃない、絶対、ていうかめちゃめちゃ好き」 

従姉妹「………うん、よろしい」 


ここで「何?誰が?誰を?」「多分って何?」って詰め寄られたのは超ハッキリ覚えてる 

128:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:41:32.04 ID:a/SrL6Rt0
俺「…で?」 

従姉妹「ん?」 

俺「いや、返事」 

従姉妹「…んー………内緒」 

俺「お前ふざけとんか!」 

従姉妹「あはは、ゴメンゴメン、からかっただけ」 

従姉妹「…アタシも好き、多分」 

俺「多分?」 

従姉妹「もーうっさいなー、絶対!滅茶苦茶大好き!これで良い?」 

俺「…おう、よろしい」 


この時は平静を保つのに必死だった 
あの時のリベンジをできたのが嬉しかったし、両思いになれたのも嬉しかった 
何より従姉妹が可愛過ぎた

129:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:44:15.33 ID:/aiCnv5z0
いいなー 
青春やなー 

130:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:45:41.07 ID:a/SrL6Rt0
そのまま二人の昔の話して、まさかなーとか、全然予想できんかったわーとか言ってた 

帰りの車では、行きと同じグループ分けだったけど 
大きく違うのは俺の隣に従姉妹が座ってたってところだった 

従姉妹は俺にもたれかかってスースー寝息立てながら寝てて、俺はドキドキして固まってた 

131:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:52:28.20 ID:a/SrL6Rt0
それからはちょくちょく会うようになって、ゆっくり距離を縮めていった 

デートもしたし、お互いのどこが好きか、何故好きになったか、みたいな暴露大会もやった 
ケンカは全くしなかった、でも従姉妹はケンカをしてみたいみたいで「ケンカごっこしよーでー」とか訳わからないこと言われた 

卒業後は、従姉妹は大学進学、俺は製薬会社に就職、とそれぞれの道を歩んでいた 

132:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:54:26.77 ID:a/SrL6Rt0
ごめん、今日はここまで 
思ったより早く終わりそう、後1〜2日くらい 

質問とかあれば、答えるかも 

133:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:54:29.96 ID:qtHm3kr+0
さとみちゃんは内心ガッカリだったのか 
>>1の気持ち分かっててこれが目的だったのか 

 134:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:56:47.82 ID:a/SrL6Rt0
あ、今見直したら訂正ある 

>>74の従姉妹の台詞の優ってとこアンタに脳内補完しといて 

135:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 01:57:28.71 ID:a/SrL6Rt0
>>133 
わからんけどさとみのお陰で付き合えたんだし、感謝してる 

136:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 02:00:12.15 ID:qtHm3kr+0
お疲れー 

ジュース買いに行く時、さとみちゃんが友達を連れて行ったように思える 

明日もよろしく 

137:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 03:20:40.17 ID:IOa3a5Df0
すごいワクワクする! 
続きが気になって仕方ない 
俺もこういう青春送りたかったなー 

145:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 18:42:27.83 ID:EsyFmVTG0
進学校の受験生に車の免許持ってるやつなんかそんないねぇだろ。しかも野球部はありえん 

147:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 19:58:43.55 ID:a/SrL6Rt0
>>145 
ごめん書き方が悪かった 
野球部の子の家が車出してくれたってこと、後さとみもそう 

ちなみにごちゃごちゃするかと思って省いたけど、その子とさとみの親も一緒だった 
誤解させるような書き方してスマン 

148:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:02:37.34 ID:a/SrL6Rt0
じゃあ続きからぼちぼち書いていく 

ここからの話は俺社会人、従姉妹大学生だな 


俺の入った製薬会社はそこそこ給料も良くて、結構忙しい時もあるけどブラック何かじゃない 
良い会社に入れたと思ってる 

一方従姉妹は他県の大学へ行って、一人暮らし 

入社1年目は慣れない生活に戸惑う事もあったけど 
長期休みには従姉妹が帰って来て、お互い励ましあいながら頑張ってた 

150:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:05:07.51 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「なぁー」 

俺「ん?」 

従姉妹「ちょーこっち来てー」 

俺「どしたん?」 

従姉妹「ん」 

俺「……はい」 

従姉妹「ん、よろしい」 


従姉妹の「ん」は、ハグの合図だった 
最初言われた時は何をしていいか解らなくて、従姉妹に理不尽に怒られた 

151:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:08:32.19 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「おい」 

俺「おいってお前……何?」 

従姉妹「今日どっか行かんの?」 

俺「…行きたいん?」 

従姉妹「うん」 

俺「…ほな行こうか、どこがいい?」 

従姉妹「…優と一緒だったらどこでもいいー」 

俺「ふーん」 

従姉妹「………ツッコンでよ、滅茶苦茶恥かしいけんな、コレ」 


中々会えないようになったからか 
たまの二人きりの時間にはこんな風に甘えてきて、その分可愛さも増した 

152:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:14:13.53 ID:a/SrL6Rt0
入社2年目、任される仕事も徐々に増えてきて以前より忙しくなり、 
せっかく従姉妹が帰ってきてるのに会えない、という事も少なくなかった 

すれ違いに焦りを感じていたし、その事でストレスも溜まっていたし、 
何より俺が「会えない」と告げたときの 

「…うん、解った……あ、仕事頑張れよ」 

という返事を聞くのが辛かった 

昔の従姉妹だったら怒ってただろうなーとか、もう何回断ったかなーとか、 
色々考えているうちに罪悪感でムネがいっぱいになった 

きっとこの頃から俺達の関係は狂い始めてたんだろう 

153:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:18:38.47 ID:a/SrL6Rt0
入社3年目、仕事は更に増え、後輩に指導する事も多くなった 

極力従姉妹に合わせて休みを取るようにしていたため、合う頻度は2年目と変わらなかった 
そして、中学以来全くしていなかったケンカをするようになった 


従姉妹が、「…何か今日機嫌悪いな」とか「最近何かおかしいよ!」とか言いだす 
もちろん俺はそんなつもりは毛頭ないから弁解する 

しかし従姉妹は認めず「嘘!」「嘘じゃないって」「だって…!」「それは…!」 
のような感じで水掛け論が始まって、ケンカ 

154:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:22:34.98 ID:a/SrL6Rt0
よく、『ケンカの原因はささいな事が原因』っていうのを聞くけど、それを嫌なほど実感した 

その後一人になると、 
何でもっと冷静になれなかったのか、また貴重な時間をケンカで潰してしまった、と自責の念にかられた 

俺達の間にできた溝はどんどんどんどん深くなっていって、 


その年の冬、俺達は悪い関係を修繕できないまま、別れた 

155:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:27:11.57 ID:a/SrL6Rt0
入社4年目、あれだけ必死にやっていた仕事が、どうでもよく思え始めた 

いや、仕事だけでなく何もかもが鬱陶しくなって、 
俺に気を使ってくれていた同僚や家族にも当たり散らかした 

このままではダメだと思い、何とか従姉妹を忘れようとした 

けど、二人で歩いた道を通るたび、一緒に行った場所を訪れるたびにアイツの事が思い出されて、 
そのたびに心が痛んだ 

俺の家の自室なんかもってのほかで、特に強い思い出が残ってる場所だった 

156:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:32:49.63 ID:5T+l0yGO0
キスとかえ/っちは? 

157:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:32:55.30 ID:a/SrL6Rt0
だから俺はこの年一人暮らしを始めた 

マンションを借りて、初めての一人暮らし 
忙しさで気が紛れるかもしれないと思っていたけど、そんな事はなく、 
今までどおりの寂しさが俺を襲った 

何をやっても俺の中には従姉妹がいて 
どうしても従姉妹を忘れる事ができない、なら、もう従姉妹を嫌いになってやろうと思った 

好きだと思うから辛い、だったらいっそ…という苦肉の策だった 

従姉妹を恨むのは筋違いだし、情けない方法だと思う 
けど意外なことに効果はあり、こうしたお陰で大分楽になったのも事実だった 

158:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:33:41.71 ID:a/SrL6Rt0
>>156 
この時はもうしてる 

159:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:36:21.61 ID:qtHm3kr+0
社会人と学生ってやっぱり難しいのかねぇ 
せつない 

160:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:37:24.92 ID:a/SrL6Rt0
その年の冬にはもう家事もある程度できるようになっていた 
とは言っても、まだまだ下手糞の領域だと思うけど 

で、正月に仲の良い同僚と初詣に行った 
深夜とはいえお正月、初詣に来ている人はたくさんいた 

俺がその人ごみを眺めていると、その中に従姉妹が居た 

見間違いかと思って、もう一度見る 
すると、もうその場所には居なかった 

俺は同僚をおいて、さっき従姉妹が居た方向へ走った 


従姉妹は直ぐに見つかった 

161:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:41:52.18 ID:a/SrL6Rt0
俺「…おい!」 

従姉妹「!…あ、優!何で…ってそりゃそうか……どしたん?」 

俺「ん、いや……えーっと…まあ、久しぶり…」 

従姉妹「…うん、久しぶりやな」 

俺「…誰と来たん?(従姉妹の)母さん?」 

従姉妹「と、弟と」 

俺「そっか……あの、ちょっと一緒に周らん?」 

従姉妹「………うん、いいよ」 


何も考えず突っ走った俺は、しどろもどろになりながらも従姉妹を誘った 

162:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:45:34.64 ID:a/SrL6Rt0
他愛ない話をしながら一通り周った後、神社の脇に生えている大きな木の根元に腰を下ろした 

俺「なあ」 

従姉妹「ん?」 

俺「…何か、最後ケンカ別れみたいになったやん」 

従姉妹「…そうやなー…」 

俺「あの後な、丁度一年くらいか、めっちゃ後悔した」 

従姉妹「…」 

俺「忘れようとしたり、嫌いになろうとしたりしたけど、無理だった」 

従姉妹「…」 

俺「…やっぱ俺お前の事好きやけん…今度は絶対幸せにするけん、俺ともう一回付き合ってほしい」 

164:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:51:51.08 ID:a/SrL6Rt0
従姉妹「…そんな事言ったって、またケンカするかもしれんし」 

俺「それは、俺が悪かった、お前がせっかく会いに来てくれたのに仕事ばっかりやし、最低やな」 

俺「でも今度はいける、何よりもお前を大切にするけん」 

従姉妹「ん………私も、辛かった」 

俺「…うん」 

従姉妹「迷惑かけたらいかんかな、とか思って我慢しとったけど…アタシが間違っとった…」 

従姉妹「…ずっと、もっとちゃんと話あったらよかったって…」 

俺「…今度は話し合いしよう、何でも言い合って、本音言って」 

従姉妹「…うん、うん、アタシも、好きだった…ずっと…こんなアタシで良かったら、もう一回付き合って…」 

俺「うん、俺はお前がいい、お前意外考えられんけん」 

従姉妹「…うん」 


そういう訳で、俺と従姉妹はもう一度付き合う事になった 

ちなみにこの後、従姉妹のお母さんに謝ったり、同僚に謝ったり、大変だった 

165:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:52:45.15 ID:5T+l0yGO0
つきあってること身内には報告してたの? 

166:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:54:05.36 ID:a/SrL6Rt0
さて、これで俺の従姉妹の話はおしまい 

俺の文章力が無かったせいで誤解を与えたり読み難かったりしたと思うけど 
それでも読んでくれた人、レスしてくれた人ありがとう 

167:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 20:56:36.02 ID:a/SrL6Rt0
>>165 
高校3年の時、俺等から報告したわけじゃないけど 
従姉妹と俺の母さんに同時期に聞かれて「付き合ってる」って答えた 

168:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:02:01.82 ID:OvRDm4msP
これで今に至るって感じなのか? 

169:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:03:41.31 ID:a/SrL6Rt0
>>168 
そう 
>>160からの正月は、今年の正月の事 

170:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:03:54.35 ID:qtHm3kr+0
お疲れ! 
>>164がこの正月になるのかな? 
ちゃんと気持ちを伝えられるようになった>>1はカッコイイよ 

171:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:05:27.18 ID:OvRDm4msP
>>1 
早くプロポーズしろ。 

172:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:06:32.23 ID:a/SrL6Rt0
>>170 
ありがとう、お前のレスに大分励まされたよ 

気持ちを言えたのは、今度こそお互いの気持ちを伝え合っていこうって思いの表れだと思う 

173:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:07:07.72 ID:a/SrL6Rt0
>>171 
早くないかw 
まだ付き合って一週間くらいだぞw 

174:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:07:54.67 ID:OvRDm4msP
>>173 
生活の基盤はできてるんだから婚約しろ。 

175:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:08:58.29 ID:a/SrL6Rt0
書き終わってみて、>>170までに収まったのに驚いてる 
体感では凄く長く感じたのにな、字にするとこんだけなのかー 

176:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:09:20.06 ID:WuKEKdQk0
ソイジョイ作る仕事か? 

177:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:09:48.17 ID:a/SrL6Rt0
>>174 
まあ結婚したいって願望はある 
お互い落ち着いてきたらさらっと言うつもり 

178:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:10:24.85 ID:a/SrL6Rt0
>>176 
…ノーコメント 

179:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:13:10.26 ID:TrULg+f50
同僚大丈夫か 

180:名も無き被検体774号+ 2014/01/07(火) 21:15:29.41 ID:a/SrL6Rt0
>>179 
同僚は「まあ俺が強引に誘ったんやしな、でも嫌なら嫌って言えよー」って勘違いしてた 
だからめっちゃ謝った後、誤解も解いた

続きはこちら(記事が反映されてない時はしばらく待って再度探してみてください。)
俺「好き、多分」従姉妹「え?誰が?誰を?」俺「俺が、お前を!」→従姉妹に告白した結果!!【3/4】





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