178: 158 02/03/06 00:22
書いちゃおっと。 

今から4,5年程前、ちょうど神戸でサカキバラセイト事件がまだ未解決で、世間を騒がせていた頃でした。 
その頃私は仕事の関係で、1人暮らしを始めたばかりでした。 
昔から、痴漢や軽いストーカーの被害に遭う事が少なくなかった私は、 
オートロックの付いているマンションを選び、 
さらに窓からの侵入などを防ぐ為、マンションの最上階(といっても5階ですが)の部屋を借りていました。 
それが、後から思わぬ結果を引き起こす事になったのですが・・・。 

179: 158 02/03/06 00:25
ある日、仕事から帰ると玄関のドアに1通の手紙が挟まっていました。 
上にも書きましたが、そこはオートロック付きのマンション。 
手紙なら下のポストに入っているはず。 
しかし、その時はそこまで深く疑いもせず手紙を手に部屋へ入りました。 
手紙にはこう書かれてありました。 
「あなたに惚れました。付き合ってください」と・・・。 
ただそれだけでした。 

180: 恋人は名無しさん 02/03/06 00:26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キター 

183: 158 02/03/06 00:30
ちょうど時期を同じくして、私の携帯電話に頻繁に悪戯電話がかかってきていました。 
切っても切っても、ひつこく何度もかかってきました。 
ひどい時には1時間に30回以上も電話が鳴りました。 
男友達に出てもらったり、少し話しをして悪戯をやめるように説得した事もありましたが、 
相手は「どうしても一度会って欲しい」と言って諦めてくれませんでした。 
電話の相手は、どうやら私の顔はもちろん、仕事まで知っているようでした。 


186: 158 02/03/06 00:41
悪戯電話の相手曰く、私の番号は私の知っている人から聞いたのだそうです。 
「電話番号を変えても、また同じ人から聞くから無駄だ」と脅されました。 
「どうしても会ってくれないなら、来月の20日に何が起こっても知らないぞ」などという不気味な事まで言われました。 

そんな悪戯電話に悩まされていたある日の深夜の事でした。 
マンションの部屋で1人でくつろいでいると、「ピンポーン」とインターホンが鳴りました。 
何気なくインターホンを取りましたが、誰も返事をしません。 
受話器の向こう側では、何やらカサカサと、人のいる気配はするのです。 
しかし、いくら問いかけても返事は返ってきませんでした。 

「おかしいなぁ・・・」と思ったその時、私はある事に気付き一瞬にして身体が硬直してしまいました。 
背筋が凍るとはまさにそのような状態を言うのでしょう。 
本当に驚いて、まったく動けなくなってしまったのです。 

190: 158 02/03/06 00:51
マンションのインターホンには小さなランプが付いていました。 
それは、マンションの一階からの呼び出しなら赤ランプ。 
そして玄関の前からの呼び出しなら緑のランプが付くというものでした。 

そう、まさにその時、インターホンのランプは緑色に光っていたのです。 
つまり、玄関のすぐ外に誰かがいるって事です。 
狭いワンルームのマンションでした。 
ちゃんと寸法を測らずに買ってしまった大きなダブルベットが部屋の大半を占めていました。 
私はそのベッドにちょこんと座り、インターホンの受話器を耳にした状態で、そこからすぐ目の前に見える玄関のドアに全意識を集中させていました。 
ただ呆然と何分、何時間が経過した事でしょう・・・。 
あまりの怖さに、ドアの向こうの誰かに問い掛ける事も、受話器を置く事も、誰かを呼ぶ事も、何も出来ずにいました。 

192: 158 02/03/06 01:04
結局その日は、ベットの上に座ったまま、当然寝る事も出来ずに朝まで過ごしました。 
ドアの外には、まだ誰かがいるかもしれない。 
気になるものの、窓穴から覗く勇気もありませんでした。 

その日は結局何も起こりませんでしたが、それ以来、悪戯電話は更にエスカレートしていきました。 
回数も増え、まるで私の行動を見張っているかのようなタイミングの電話。 
仕事から帰ると「おかえり。今日の白いワンピースはかわいかったよ」 
「俺、今日はすぐ近くで君の事見てたんだよ。気付かなかった?」などなど・・・。 
それに加えて時々、誰かが玄関のドアをガチャガチャと開けようとするようになりました。 

近くの交番に届けましたが、よくドラマなどの警察の台詞にありますよね? 
「事件が起きなければ警察は動けないんだよ」・・・。 
「お嬢さん?捜査にもお金がかかるんだよ?」 
「なんならおじさんが送り迎えしてあげようか?」 
信じられないけど、本当の話しです。 
全く真剣に取り合ってくれませんでした。 

196: 158 02/03/06 01:27
家にいても、外に出ても、誰かに見張られているような落ち着かない日々を過ごしました。 
相手はあきらかに私のすぐ側にいる人間。 
しかも、何らかの方法を使ってオートロックのマンションの私の部屋のすぐ前まで来る事が出来る。 
本当に怖い毎日を過ごしていました。 

そんなある日、いつものようにヤツからの悪戯電話。 
「ホントに、もういい加減にしてよ」などと話していると、ふと「OOちゃんは元気かな?」と、 
私の職場の友人の名前を出してきたんです。 
「はぁ!?」と私・・・。 
「だからOOちゃんは元気かなって・・・俺の正体そろそろ知りたいでしょ?OOちゃんに聞けば分かるよ。 
電話してみなよ」というのです。 
一体何の事だか訳が分からないまま、一旦電話を切ってOOちゃんに電話してみる事に・・・。 
全て話しをして、心当たりはないかどうか聞いてみましたが、OOちゃんも何が何だか分からない様子。 
しばらくするとまたヤツから電話があり「OOちゃんに電話した?」と。 
「電話したよ」と言うと、「あれ?じゃぁやっぱりOOちゃん携帯変えちゃったんだねぇ」と意味不明な事を・・・。 

・・・と思った瞬間、ふとある事を思い出しました、 
そして、私の頭の中で、その電話での訳の分からないヤツの発言の全ての意味が分かりました。 

私が思い出したのは、何ヶ月か前のOOちゃんとの会話。 
OOちゃん「携帯盗まれちゃってさぁ、新しいのに変えたんだ」 
私「えっ!?どこで盗まれたのぉ?」 
OOちゃん「会社のロッカーに入れてたんだけど、カバンごと盗まれちゃったよ。お財布も全部だよ」 
・・・というもの。 

そう、ストーカーは、OOちゃんのカバンごと携帯を盗んだ相手と同一人物だったんです。 
「あんたOOちゃんの携帯盗んだでしょ?」 
と言うと「やっと分かった?」と愉快そうに笑う相手。 
本当に腹だたしいと思いました。 

自分から正体をバラすなんてきっと私へのストーカー行為に飽きたのでしょう・・・。 
ハッキリとした正体は分かりませんでしたが、私の番号を誰かに聞いたのではなく、 
たまたま盗んだ携帯に入っていただけだったのだと分かったで、その足ですぐ携帯ショップへ行き、 
番号を変える事で悪戯電話はかかって来なくなりました。 

198: 恋人は名無しさん 02/03/06 01:32
その時になるまで番号を変えなかったのは何故? 
心労がたまって考える余裕なんかなかったのかな。 

199: 158 02/03/06 01:51
だけどまだ全てが終った訳ではありません。 
相手は私の家まで知っているのですから・・・。 

それから何日か後、玄関のドアに2通目の手紙が挟まっていました。 
「この前は変な手紙を書いてごめんなさい。僕は同じマンションの下の階に住む者です。 
あなたの事をエレベーターで見かけて一目惚れしました。本気です。返事待っています」と・・・。 
ちゃんと相手の名前、住所、電話番号、職業など、全て書いてあり、ストーカー的な文章ではない感じでした。 

男友達に相談して、思いきって相手を訪ねてみました。 
暗い雰囲気も無く、さわやかそうな若い男の人でした。 
1通目の名前無しの手紙は、私を見かけてすぐに衝動的に書いてしまったとの事でした。 
だけど、玄関のドアをガチャガチャ開けようとしたり、インターホンを鳴らした事は誓って無いと言っていました。 
真実は分かりませんが、とりえず「彼氏がいるので・・・」と(嘘でしたが)言ってお断りすると、 
相手も「分かりました。諦めます」と言ってくれました。 

悪戯電話の正体と、手紙の正体は、別人でした。 
それでは一体玄関の前まで来ていたのはどちらだったのでしょう? 
どちらでもないかもしれません。 
外人さんの多いマンションで、私の住んでいたフロアは私の部屋以外全て外国の方が住んでいたようなので、 
間違っただけなのかもしれません。 
結局玄関まで来て、ドアを開けようとしたり、チャイムを鳴らしたのが誰だったのは分からないまま、 
すぐに実家に戻りました。 
職場までは遠くなるけれど、通えない距離ではないし、もう1人暮らしは懲り懲りだと思ったから・・・。 
これで、私のストーカー事件は終わりです。 
結局犯人がハッキリしないままだし、あんまり面白くなかったらごめんなさい。 

後日談ですが、そのマンション、実は会社の名義で借りてもらっていた物で、家賃も半分会社持ちでした。 
私が出た後すぐ、同じ会社の後輩の女の子がそこに入ったそうです。 
引越しして、間も無い2日後、彼女は外から帰って部屋の前で、玄関の陰に隠れていた男に襲われたそうです。 
男はゴリラのマスクをかぶっていたそうです。 
必死に抵抗して部屋に入り、警察にも来てもらって、怪我もなく無事だったそうです。 
ちなみに犯人は逃げたそうです。 

私の勝手な思いこみかもしれませんが、マスクまで用意して待ち伏せしていたという事は、 
きっと計画的な犯行ですよね? 
果たして、彼女が引越しして2日の間に経てた計画だったのでしょうか? 
もしかして、私の代わりに彼女が襲われてしまったのかもしれない・・・と考えすぎでしょうか? 

終りです 

200: 158 02/03/06 01:55
>>198 
説明不足ですみません。 
私の知り合いから聞いたと言っていたので、 
教えた知り合いが誰だか分からない限り、変えても仕方ないと思っていたからです。 
相手が、たまたま盗んだ携帯から番号を知ったのだと分かり、「だったら私の知り合いから漏れた訳じゃないじゃん!?」 
という事ですぐに番号を変えたんです。 

201: 恋人は名無しさん 02/03/06 01:58
半端な小説を読むより面白かった。 
被害にあった158と同僚には悪いが。 

203: 158 02/03/06 02:13
>>201 
面白かったですか? 
ありがとー♪ 

その時はとんでもなく怖かったし、怖がり過ぎてヘトヘトだったけど、 
今となっては話しのネタです。 

>>202 
色々あって、その会社は辞めました。 
今は別の会社で、平和に過ごしていますよ♪